顔面神経麻痺
『顔には、文字通り表情を作る際に機能する「表情筋」という筋肉があります。
この表情金の動きをつかさどっているのが「顔面神経」という神経です。
顔面神経は、脳から頭蓋骨の耳の部分(側頭骨)の中を通り、頬にある唾液腺のひとつである耳下腺を貫いて、顔に分布していますが、この道筋のどこかで神経が損傷を受け、脳からの指令がうまく伝わらなくなり表情筋を動かせなくなってしまうのです。
また、顔面神経は涙や唾液の分泌や、味を認識する役割もあり、上記のように損傷があると分泌量が減り、味覚障害が起きる恐れもあります。
具体的な症状としては、目や耳、そして舌に異常が起こります。
- ①麻酔した側の耳で音が大きく響くように感じる
- ②味覚障害
- ③目が閉じにくくなる・まばたきの回数が減る
治療法としては
- ①ステロイド等により炎症を抑え、神経の圧迫を抑える薬物治療
- ②麻酔した表情筋の動きを回復し、後遺症を予防するためのリハビリテーション
- ③表情筋が固まるのを防ぐための徒手療法
等があります。