膝の痛み

膝の疾患は発症した方の世代や生活スタイルによって大きく疾患名が異なるのが特徴です。高齢者に多くみられるのが、変形性膝関節症でいわゆる軟骨のすり減りで起こる症状です。
日本人は90%以上で内側に症状が出現します。軟骨の摩耗が著しい場合は人工関節に入れる手術が必要な場合がありますが、適切な治療を施せば痛みのコントロールは可能ですので、ぜひ当院にご相談ください。

若年者の場合、確率は極めて低いのですが、念の為、骨肉腫、骨軟骨腫、ユーイング肉腫等、悪性腫瘍の存在もリスクヘッジの為、視野に入れておいたも良いかと思います。
また、10歳~15歳くらいの方の場合、オスグット病という骨端症の一つの疾患があります。これは大腿前面にある大腿四頭筋の過緊張で、この筋が付着する脛骨粗面と呼ばれるところに痛みが出現し、ひどい場合、レントゲン画像で剥離骨折の様な画像として抽出される場合もあります。これも適切な治療で治ります。

アスリートに多いものとして、半月板損傷、靭帯損傷等があります。いずれも場合によっては手術が必要とされる事もあり、特に前十字靭帯の断裂は競技を続ける事を前提とするなら、手術は必至です。又、これらの疾患は、症状が軽減しても筋力や関節可動の低下がみられる為、専門知識を持った技術者が緻密なリハビリ計画を作ることが重要です。

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